林ゼミ@名桜大学
言語学・英語学および関連諸分野のテーマで卒業論文の執筆を希望する学生向けです。担当教員の専門性、研究方法からみて、指導可能であれば受入OKです。テーマとしては英語学(語法文法研究)、通時性・共時性が関わります。形態・統語のレベルから、意味論・語用論までを扱う理論的研究を歓迎します。分析対象とする言語は英語・日本語、卒論の執筆言語は日本語または英語のいずれかを選択してください。
関連諸分野として、言語学・英語学の教育への応用や教材作成、認知科学の一分野としての言語(科)学といったテーマに関心を抱いているゼミ生もいます。諸言語を分析の対象としたい場合をはじめ、ゼミ配属については、必ず事前に可否をご相談下さい。テーマによっては、研究を遂行する上で、より適切なゼミが存在します(方言研究、日本語の音韻・音声・統語・語彙の研究をしたい場合は麻生ゼミの方がよい、など。諸言語の研究については、麻生ゼミか、特定の言語を専門とするゼミ担当教員、例えばマレー語、中国語、スペイン語、ポルトガル語に詳しい専門家のもとで学ぶ方法もあります。英語教育・日本語教育については判断が難しいため、志望するゼミ担当教員とよく相談してください)。英語学研究の英語教育への応用、談話標識・語用論標識、談話分析・会話分析の研究、応用認知言語学研究に関心のある方は、迷わず本ゼミへ。
ゼミ配属についての詳細はこちらをどうぞ。ゼミの概要については、以下をはじめ、本ホームページの情報を参照ください。
国際学部では、2年後学期から各ゼミへの配属となります。詳細は「国際文化基礎演習」で説明が行われます。ゼミ見学は積極的に行って(実施の有無・詳細等については、各教員へご相談)ください。
国際学部2, 3年ゼミ(「国際文化専門演習Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ」)概要
英語で書かれたテキストを読み、言語学・関連諸分野についての理解を深めていきます。全クラスで一貫して、授業と並行して各々で卒業研究を進め、学期末に発表を行います。本ゼミで扱う詳しい内容は「国際文化専門演習」のページを参照。
専門性を深めるため、配属を希望する学生は、担当教員による以下の科目を並行して履修することを推奨します。各科目のシラバスはこちらから検索できます。
「英文法」(1年次〜)
「言語学概論Ⅰ」(2年次〜; 音声学・形態論・統語論・構文論を中心に「英文法」の復習。2025年度は実技寄りの内容で開講予定。歌って踊れる言語学者を目指します)
「言語学概論Ⅱ」(2年次から履修可。「言語学概論Ⅰ」の内容を、主に意味論・語用論の観点から捉え直していく。ゼミ生は3年後学期に履修して卒論テーマと関連付けることを推奨)
「英語学概論」(3年次〜)
各科目の履修を通して、卒業研究の遂行に必要な専門性を体系的に習得できるように設計されています。言語学系の大学院への進学を検討する場合は、院試の基礎知識を得ることができます。「英文法」では、英文解釈の土台を扱いますが、英語学研究のテーマに触れる機会でもあり、この授業内容が卒業研究に発展することもありました。ゼミはもちろん、授業では研究テーマへ発展しそうな話題を積極的に取り上げるようにしています。気になるテーマがあれば、ぜひディスカッションに。
・「英文法」「言語学概論Ⅰ」「英語学概論」は、教職課程(英語)の「教科及び教科の指導法に関する科目」の一部でもあります(「英文法」は必修、その他は選択科目)。本学の教職課程については教員養成支援センターのページを参照下さい。
卒業研究@国際学群4年ゼミ(「国際文化専門演習Ⅲ, Ⅳ」)
本ゼミにおける卒業研究の進め方についてはこちらをどうぞ。テーマ選定における基本的な考え方は、言語学概論Ⅱのページの、期末レポートのページをご覧ください。
卒論テーマの例
研究手法は、目的・問題意識、現実的に著者が選択可能な範囲で自ずと定まってきます。結果的に、指導教員の関心・手法を、ゼミ生が自ずと参照していることが多くなっているので、やはりゼミ選択は重要、となるでしょうか(結論)。本ゼミでは、言語変化や分布の実態に見える多様性を、語法的アプローチでどのように記述していくか、という実証的な方向となりがちです。もちろん、構文化、意味変化、といった理論的な観点を交えてもよいです。英語の研究であれば、語法研究として、国内はもちろん、留学先などで広がった交友関係を通してインフォーマント調査をお願いするケースが多いです(疑問を直接検証できるので、意外な発見も嬉しい)。ただし、この方法は執筆者が査協力を得やすい人間関係・人脈を築いているかにも左右されます(日頃の行いや交友関係が重要)。他の方法として、先行研究を踏まえ、執筆者の問題意識に即して、方針を決めてコーパス調査を行い、共起語などに注目して分析していくケースもあります。調査票を用いる場合は、回答しやすく簡潔で、かつ調査目的を果たすことのできる項目を厳選します。通時性を念頭に置く場合は、テキスト読解の時間も考えてテーマを設定する必要があります(読み慣れている場合は、この限りではない。古英語から現代英語を見る、といったケースがあります)。日本語研究は専門とするゼミが複数存在するため、本ゼミで扱う場合には理論的観点からの考察となっています。意味論・語用論からはぜひ。
外来語研究(日本語から英語、英語から日本語、といった両パターンがあり得ます)も、意外にテーマを設定しやすいと思います。ろくろを回しながら「新規事業をローンチ」と報告してみたり。launchと日本語「ローンチ」の比較や、原義からの意味変化を検討してみることは、ある意味で、広義の日英対照?といえるでしょうか。英語へ輸出された日本語由来の外来語を、英語として研究することもできるでしょう(先行研究としては、kawaiiの研究など)。
テーマにより、研究仲間がゼミに遠隔・対面で降臨することがあります。比較的、気軽に学外にも相談しに行くので、迷惑になっていないか心配です。しかし学生と一緒にテーマを広げていくのは楽しいですね。学内外の皆様には時にご迷惑をおかけしますが、今後も、差し支えない範囲でコメント等頂けましたら幸いです。ゼミ生の皆さんは、ぜひ一緒に研究会等にも遊びに行きましょう。やはり、学生が関心を抱いてくれることが、その分野の専門家にとっては何よりも嬉しいことなので。
2024年度
・規範から逸脱した文法表現の研究―「お伺い」を中心に―
【指導教員コメント】自らの問題意識を持って、仮説やら立てて調査等行って、言いたいことを書ききる、というのが理想的な卒論だと思っている。この点で、本論は、卒論の理想形といえます。後輩の皆さんはぜひ見習ってほしいところ(もっとも、卒研の進め方には、仮説検証型、調査型、文献研究型、など色々なパターンがあるので、決まり切った正解はないんですが。要は、各々の問題意識を大切に、徹底的に、追究していくのが卒業研究の醍醐味だと思っています。もちろん、そうじゃなくてもいいんだけれど。研究の動機・目的は自由でいい)。理論的には歴史語用論という位置づけ。
各ゼミの卒論題目は、広報誌「Meio」の3月号をご覧下さい。本ゼミについては、第81号(2025年3月号)以降に掲載されています。
2025年度
・英語ジョークにおける文法と語彙―One-linerの解釈と逸脱性をめぐって―
・thatの多機能性に関する研究―カナダ英語の質的調査を中心に―
・日本人の英語アレルギーの発生要因に関する考察―話す・書くの発信系技能を中心に―
・as if構文の共起語と話者心理―時制・相、知覚動詞、almost as ifの振る舞いに焦点を当てて―
【指導教員コメント】World Englishesと多様性、あとは語用論寄り。留学先で調査協力が得られる場合は、その地域特有の言語的特徴も記述できるとよい?
研究発表にも行きました。
・学生による研究発表 語学教育専攻 梅永さん(2025年7月31日、名桜大学HP掲載)
広がりがあってよいテーマです。楽しみ。結果的に、研究会における学びが卒論執筆時に活きました(2026年1月18日追記)。
みんなもっと気軽に研究発表にも挑戦してみるといいと思う。応援します。研究を通して議論を深めるのは、楽しいですよ。そして、結局、卒論は構文論になりました。研究会で得た知見と啓発が、執筆に役立ったりします。本ゼミでは、積極的な対外試合を推奨しています。どんどん学外で学んでほしいと思っている。そして、面白いことがあったらゼミで共有して、メンバーを啓発してほしい。
【ゼミ紹介】広報誌「Meio」第77 号より
規範の狭間で揺らぐ言語を見つめて(国際文化学科 林智昭ゼミ)